6/30朝日新聞「ブックタイムズ」 〈著者に聞きました〉
[掲載]2006年06月30日夕刊
初対面の人の、声の表情に惹かれたことはありませんか。いわゆる良い声でなくても、滑らかな滑舌でお腹の底から声が出ている人は魅力的です。声は、トレーニングで鍛えられるものです。そして、声を出すことは心身の若々しさを保つのにも役立つのです。この本は、誰もが声を出すことの気持ち良さを体感してほしい、をコンセプトに書きました。早口言葉や朗読を収めた70分のCDも付いていますので、楽しみながら声のトレーニングを始めてみてはいかがでしょう。 私は、朗読やナレーションなど「声」の仕事に長年携わり、朗読を文化として普及していこうとNPOでも活動しています。こうした中で、声を出す素晴らしさを実感してきました。たとえば、脳梗塞のリハビリのために朗読を始められた方がいらっしゃいます。最初は小さな声で読んでいらしたのですが、声を出すことの楽しさに目覚めてからは驚くほどの早さで回復されました。私自身、疲れた時など、思うように口が動かないことがありますが、発声練習をしているうちに気持ちまで上向いてきます。 15分ぐらい一定のリズムで声を出していると、セロトニンという心を元気にさせる物質が脳内に分泌されるからだそうです。また、意識して口を動かすことで、顔の筋肉が鍛えられ、表情も若々しくなりますね。 この本では日本語の美しさに触れる名作や唱歌をはじめ、般若心経や口上もレッスンの題材に選びました。朗読すると、より作品の世界に入りやすくなり、心が解放されていきます。ですから老若男女を問わず、この心地よさを味わってほしいですね。(談)
CDの目次です。01 はじめに 02 大きなお風呂 03 Voice from heart 04 アイウエオで元気ハツラツ 05 早口言葉で脳梗塞を予防 06 レベル1 07 レベル2 08 レベル3 09 レベル4 10 レベル5 11 レベル6 12 外郎売 13 詩は青春への旅立ち 14 お月夜 15 風の中に巣をくう小鳥 16 私と小鳥と鈴と 17 北の海 18 母をおもふ 19 春の七草 20 飛行機 21 日本の名作 蜘蛛の糸 22 永訣の朝 23 白い鰈の話 24 藤十郎の恋 25 古典のリズムで 26 枕草子 27 般若心経でプッツンしない人に 28 般若心経 29 リズミカルに道を説く 30 道歌 31 口上って知っていますか 32 弁天小僧菊之助 33 お嬢吉三 34 愛唱歌を読んでみる 35 故郷 36 からたちの花 37 おぼろ月夜 38 われは湖の子さすらいの 39 なぞなぞ
朝日・産経・毎日・東京新聞掲載





